「特務機関NERV防災アプリ」を使ってみた
9月1日は防災の日。加えて防災週間の期間でもあります(2019年は8月30日~9月5日まで)。災害時の行動や防災について考える期間ですが、この時期に防災アプリ「特務機関NERV防災」がリリースされました。
特務機関NERVとは
Twitterのこんなアカウントを見たことはありますか?
今の時期に多い台風から警報や注意報・地震・交通・停電情報などを素早く発信してくれるアカウントです。天気予報や交通機関などのアカウントからも情報発信されますが、それらよりも情報が早く画像付きでわかりやすいとの評判から、本日時点で76万人のフォロワーに支持されています。
特務機関NERVのTwitter
このアカウントの運営者は、2011年3月に起きた東日本大震災で被災しました。その経験を生かし、いち早く情報を届けられるよう自身の会社を通じて気象庁から専用線を引いて情報収集しています。これはテレビ局と同様の仕組みなので信頼できる情報元であり、テレビよりも早く情報を届けられるよう挑戦されているそうです。
謎の災害速報アカウント「特務機関NERV」とは何者か[AERA dot.]
NERV防災アプリの機能紹介
NERVの防災アプリを早速インストールしてみました。今回使った端末はiPhoneです。本日時点ではAndroid版アプリは後日公開予定となっています。
はじめに許可するプッシュ通知機能の設定画面が表示されます。通常の通知・重大な通知の2段階で設定できます。続けて位置情報の許可について設定。
設定が済むと、現在位置のマップと天気予報が表示されます。警報や注意報があれば合わせて表示され、タップすると対象地域を色分けしたマップが表示されます。
大きくマップ表示があるので、長い文章から自分の地域を探したりせずにひと目で分かるところがいいですね。
現在地の他に3箇所まで観測地点を設定できます。
画面下にある「タイムライン」を選ぶと、警報・注意報が何時に発令・解除されたかが時系列で並べられています。
時間が記載されているので、リアルタイムでテレビが見られない時でも発令・解除のタイミングをさかのぼって知ることができます。
画面下にある「雨雲レーダー」を選ぶと、雨雲の様子が見られます。他のアプリだと直近しか見られず、もっと遅い時間帯などの表示には課金を求められるものもありますが、このアプリでは前後1時間ずつ詳細な動きを見ることができます。
画面下にある「天気予報」を選ぶと、詳細な天気予報が見られます。最高気温・最低気温・降水確率・週間天気のほか日の出・日の入りも表示されます。
シンプルなデザインでもほぼ一画面に情報がまとめられているところが、普段から使いやすい点だと思います。
まとめ-防災に対する考え方
「特務機関NERV防災アプリ」の機能を一通り紹介しました。
災害時にテレビが見られない状況でもいち早く・分かりやすく情報が得られるアプリだと感じました。
実はアプリをインストールした後、設定よりも前に表示される「特記事項」画面があります。この画面には「自らの命は自分で守るという主体性と自主性をもって情報を活用してください。」と記載されています。危機が迫った時、情報が届くよりも先に、目の前で起きていることから判断せざるをえない場面があるかもしれません。
災害時にどう行動すべきか判断するためにも、必要な情報が早く得られる準備を心がけるきっかけになるアプリだと思います。
「特務機関NERV防災アプリ」ダウンロードページ
「国内最速級の防災速報を」“特務機関NERV”防災アプリを世に出した石巻出身プログラマーの執念 [BUSINESS INSIDER JAPAN ]